この記事を書いた人 スキー市場情報局編集部
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スノボーの逆エッジって何?初心者向けに解説します
記事作成日: 2018-12-13

初めてスノボーに行くとなった時、ワクワクして楽しみも大きいですが、「ちゃんと滑ることができるかな」と不安になることもありますよね。でもみんな最初から上手く滑ることができるわけではなく、何回も転びながら上達していくので大丈夫!
ただスノボー初心者の方には滑る前に必ず知っておいて欲しいことがあります。それは“逆エッジを防ぐ方法”。これを知っておかないと、大きなケガにつながることもあり、大ケガなんてしたらせっかくのスノボーを楽しむことができません。
そこで今回は“逆エッジとは何か”、エッジの使い方や逆エッジにならないようにするコツを初心者向けに解説します。




目次
エッジとは?
スノボー初めての方だとまず「エッジって何?」と思う方も多いでしょう。エッジとは、スノボーの板の周りに付いている鉄の刃のこと。スノボーはこの両サイドのエッジを使って滑るので、その使い方をまず理解することから始めましょう。
エッジの使い方
エッジには、つま先サイドとかかとサイドがあり、このエッジを使わずに滑ることはありません。まっすぐ滑る時でも必ずこのどちらかを使って滑ります。エッジを使うことによってボード(板)の裏で雪の凸凹をとらえることができるので、転びにくくなるのですよ。
体が進行方向を向いているときは、かかとサイドを使い、体が進む方向と反対側を向いている時はつま先サイドを使います。「使う」というのは、そのサイドのエッジに体重をかけるということ。体重をかけるとによってエッジを雪に食い込ませるイメージです。
体がどの向きであっても常に進む方向と反対側(山側)のエッジに体重をかけると覚えておくと頭の中で混乱しないで良いですよ。ターンするときはつま先サイド、かかとサイドのエッジを切り替えて使うことによって自分がターンしたい方向へ曲がることができます。止まる時はエッジの角度を調整して、雪との摩擦を大きくすることでスピードを抑えることができます。
「逆エッジ」とは?
逆エッジとは、使うべき方と逆(反対側)のエッジに体重をかけてしまってバランスを崩してしまうこと。バランスを崩すとそのまま転んでしまうのですが、その転び方がただつまずいてトンと転ぶのとは違い、体が投げ出されて空中に飛び、大転倒になることも。大きく飛んで倒れることにより着地の仕方によっては骨折など大ケガをすることがあるため、逆エッジは「コワイ」や「気をつけて」と言われるのです。
例えば、体が進行方向を向いて滑っている時、本来なら進行方向とは反対側のエッジ(かかと側)に体重をかないといけません。しかし、間違って反対の進行方向側(つまさきサイド)のエッジに体重がかかってしまうと雪につまずいて転んでしまうのです。
スノボーをしている時は両足が板に固定されている状態のため、転ぶ時に足を出すことができないのでとても危険です。特に初めてスノボーをする人がコワイと感じる危険な転び方が、かかとサイドの逆エッジ。かかとサイドに意図せずに体重がかかると激しく後ろに倒れます。急に背中から地面にドーンと打ちつけられるように倒れ、頭を強く打つこともあるので注意が必要です。
反対のつま先サイドの逆エッジは、本来はかかとサイドに体重をかけるべきところでつま先サイドに体重がかかり、激しく前へ転んでしまいます。どちらもとっても痛いのでできるだけ避けたいですよね。
どんな時に逆エッジになりやすいのか
初心者はまだ体の使い方に慣れていないため、逆エッジになる回数も多くなります。特に起こりやすいのは、次の3点が挙げられます。
ターンをするとき
ターンはエッジを切り替えることによって行うので、ターンしたいところで間違った方に体重がかかると逆エッジが起こってしまいます。
平らなところを滑っているとき
平らなところを滑っているときは、スピードも出ていないことや、まっすぐ進むだけという状況から斜面を滑っているときよりもエッジへの注意がなくなりやすいので、逆エッジが起こりやすくなります。
止まる直前
止まろうとする止まり始めはスピードを落とすためエッジを意識していますが、止まる直前に気が抜けて足の踏ん張りが足りずに逆エッジを起こしてしまうこともあります。
逆エッジを防ぐコツ
では逆エッジにならないようにするにはどうしたら良いでしょうか。おさえておきたいコツを紹介します。
体重をかけるべきエッジに常に注意する
最初は一度に全てを理解して行うのは難しいかもしれませんが、とにかく体重をかけるべきエッジがどちらか常に気にかけ反対側に体重をかけないように注意しましょう。
繰り返しになりますが、常に進行方向とは反対側(山側)のエッジに体重をかけると覚えておくと良いですよ。(体が進行方向を向いている時はかかとサイド、体が進行方向と反対側を向いている時はつまさきサイド)
膝を曲げ、腰を低くする
初心者は棒立ちになりがちなので、体の力を抜き、膝を曲げて腰を低くすることを意識しましょう。そうすることで自然に使うべき側のエッジに体重をかけることができるようになります。
油断しない!
特に疲れてくるとエッジへの意識がなくなりがちになります。平らなところを滑るときでも常にエッジに注意して最後まで油断しないことです。頭でわかっていても実際行うのはとても難しいので、エッジの使い方を事前に何度もイメージしておきましょう。
大ケガをしないための転倒する時のポイント
逆エッジに気をつけていても初心者の時はどうしても何回も転んでしまいます。万が一逆エッジになって転んでしまっても、大ケガをしないように転んでしまった時の着地の仕方ついてポイントをおさえておきましょう。
〈つま先サイドの逆エッジで転ぶ場合〉
激しく前へ倒れます。足が出せないのでつい手をつきそうになりますが、絶対に手はつかずに体全体で着地するようにしましょう。手をつくと骨折することもあるので注意してくださいね。
〈かかとサイドの逆エッジで転ぶ場合〉
進行方向へ背中側から飛んで倒れます。後頭部を強く打つ可能性があるので、必ず顎をひき、背中とお尻で着地するようにします。転倒するととても痛いので、プロテクターやヘルメットを利用すると安心ですね。



