スキー・スノボ以外の楽しみ方も!ブランドレンタルバイキングで遊ぼう!
スキーやスノボの経験が増えると、自然とお気に入りのブランドができてきますが、まだ始めたばかりの頃は、スキー板もスノーボードもみな同じように見えてしまうものです。その状態では、レンタルや購入の際に安い物を選ぶべきか、それともグレードの高い物を選ぶべきか、よくわからないのではなでしょうか。
この「実際に使わなければ商品ごとの違いを正しく理解することができないが、そのためにはまず買うか借りる必要がある」という矛盾を解決してくれるのが「ブランドバイキング」です。
人気ブランドのスキー板やボード、ウェア以外に、すこし変わったアイテムも借りられるこのレンタルシステムを詳しく解説します。
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スキーとかスノボをやるなら、やっぱり高い物を使った方がいいの?
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高い商品は、それだけ研究費がかかってるし、部品の材質もいいからね。どちらがおすすめかって聞かれたら、僕はすこし高くても、いい品をすすめちゃうかな。
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でも、それって使ってみないとわからないようなことも多いじゃない? 試食みたいに、買う前に試せたら安心なんだけど……
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実は、レンタルでそういうことができるんだ。その名も『ブランドバイキング』! 名前を聞いただけでもワクワクしてくるんじゃない?
ブランドバイキングとは?
さまざまな料理の皿が並ぶ中で、自由に食事ができるビュッフェ。日本ではバイキングという名前でも広く知られ、食事以外でも「好きなものをいくつも自由に選べる」ことを表現する際に「○○バイキング」という言葉がよく使われます。
今回ご紹介する「ブランドバイキング」というレンタルシステムもまさにそのパターンで、まるでバイキング形式の食事のように、とても自由なレンタルを行うことができます。
通常のレンタルとの違いは?
ブランドバイキングでは、レンタル時間内であれば何度でも、無条件に借りた物の交換ができます。実際に滑ってみて「何か違う」「どうも合わない」と感じたなら、納得できるまで交換を繰り返すことができますし、「ゲレンデで似たようなウェアをたくさん見かけた」といった理由でウェアの交換を決めても、まったく問題はありません。
スキー用とスノボ用という分け方もされていないため、朝から夕方まで滑る日は「午前中は全力でスノボ、午後はリラックスしてスキー」ということもできますし、もっと細かく切り替えることも可能です。
これに対して一般的なレンタルでは、まず何を借りるかを決め、時間内はそれを使い続けることになります。たとえば「破損している」など、特別でやむを得ない理由があれば別ですが、「気に入らない」という理由での交換は難しいでしょう。レンタルショップによっては「有償(または無償)で一度だけ交換可能」といったサービスが用意されていることもありますが、これは一般的とは言えませんし、追加料金無しで何度でも交換できるブランドバイキングにはかないません。
貸し出される物の品質については、一般的なレンタルではレンタルショップごとにまちまちですし、有名ブランドの品は追加料金が必要になる場合もあります。一方、ブランドバイキングでは、その名のとおり人気ブランドの品が用意されています。料金も基本料金のみで、追加料金はかかりません。
ブランドバイキングはどこで使える?
ブランドバイキングが利用できるスキー場は、多くのスキーヤーやボーダーが集まる長野県や新潟県の他、宮城県や山形県にも存在します。2021年10月時点では、以下のスキー場でブランドバイキングを利用できます。
スキー場名 | 地域 | 特徴 |
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みやぎ蔵王えぼしリゾート | 宮城県 | 蔵王連峰の宮城県側。眼前に見えるのは冬の太平洋。 |
蔵王温泉スキー場 | 山形県 | 樹氷で有名な蔵王連峰の山形県側で、32基のリフトが場内各所を結ぶ。 |
苗場スキー場 | 新潟県 | 隣のかぐらスキー場とゴンドラでつながった大型スキー場。 |
舞子スノーリゾート | 新潟県 | 最寄りインターから約1分、3エリア構成でたっぷり遊べる。 |
NASPAスキーガーデン | 新潟県 | スキーヤー専用(=スノボ滑走禁止)で、安全性が高い。 |
妙高杉ノ原スキー場 | 新潟県 | 最長で8,500mもの連続滑走が可能な爽快感あふれるスキー場。 |
キューピットバレイ | 新潟県 | 豪雪地帯で雪に困らず、彼方の日本海を見ながら滑れる。 |
軽井沢プリンスホテルスキー場 | 長野県 | 新幹線の駅から非常に近く、初級コースが豊富。 |
Hakuba47ウインタースポーツパーク | 長野県 | ハープパイプや数々のアイテムをそろえたパークが人気。 |
志賀高原焼額山スキー場 | 長野県 | 18ヶ所のスキー場からなる志賀高原スキー場の中の一つ。 |
車山高原SKYPARKスキー場 | 長野県 | 標高1,925mの最上部から、やや傾斜が厳しく挑戦しがいのあるコースが配置されている。 |
※レンタルの詳細については、各スキー場の商品ページよりご確認ください。
初心者にとってのブランドバイキングのメリットは?
初めてのスキー・スノボや、滑り始めて間もないうちは、何かと失敗が多いものです。レンタルでも、「しまった!」「失敗した!」という経験を繰り返すことになるかもしれません。そこから学べることもあるのですが、そうしたマイナスの感情が心の中に増えていくと、次第にやる気が失われる可能性もあります。
ブランドバイキングなら、すぐに別の物と交換することで、小さな失敗を簡単に取り返すことができます。失敗を恐れていると、つい無難な物を選びたくなりますが、失敗が大きな問題にならないなら、思い切って冒険することもできるでしょう。
スキーもスノボも未経験の状態から、どちらを先に学ぶかということも初心者には悩ましい問題です。スキーからスノボへという流れが基本とされてはいますが、スキーとは相性が悪く、スノボとの相性が非常に良いというケースもありますし、「スキーのクセが付いてしまうのが不安」「友人にすすめられた」といった理由でスノボを優先したい場合もあるでしょう。
この時も、ブランドバイキングでは好きな方を先に試し、無理ならもう片方へと切り替えることができますから、深く悩まずにすみます。また、スキー板やボードの購入を考えている方にとっては、「同じブランド(の目的の物に近いグレードやシリーズ)の品を使えば、購入前に使用感をつかめる」ということもメリットとなります。
ボードやスキー板を選ぶ際、ベテランなら「道具に自分を合わせる」こともある程度できますが、初心者は自分の滑り方に合った物で自然に滑るのが一番です。ブランドバイキングでは豊富な選択肢を用意し、誰もが自分にぴったりの物を探せるようにしています。あまりの量の多さに圧倒されるかもしれませんが、必要に応じてスタッフのアドバイスを受けられるため、知識に不安があっても安心です。
中~上級者にとってのメリットは?
すでに自分の滑りが完成している、あるいは完成しつつあるレベルの方にも、ブランドバイキングは役に立ちます。
たとえばネットや雑誌、友人との会話などで、これまで使っていなかったブランドの良さを知ったなら、リスク無しにそれを試すことができます。「自分には合わない」と感じたなら、いつも使用しているお気に入りのブランドの物に戻せば良いわけです。
これまでスキーを続けてきた方がスノボに挑戦したくなった時も、半日単位でレンタルを切り替えるような手間はかかりません。スキーをしながら、その気になった時にボードに交換して試行錯誤し、満足したなら再びスキー板に戻す、ということが可能です。
レンタル対象にはエキスパートモデルも含まれています。一般的なレンタルなら、通常の物とは違うレンタル料金が設定されていたり、通常のレンタル料金の他に追加料金が必要になりますが、ブランドバイキングではこれも追加料金無しで借りることができます。そして、他の物と同じようにいつでも交換可能ですから、短時間試すところから始めたい方にも非常におすすめです。
ブランドバイキングではこんな物も借りられる!
ブランドバイキングで借りられる物は、スキー板やボード・ブーツ・ウェアといった普通に滑るための物だけではありません。「セパレートスノーボード」や「スノースクート」といった物も、やはり別料金無しで借りることができます。
もしブランドバイキングでなければ、スキー・スノボ用具とは別に借りることになるため、すこしためらってしまいますが、ブランドバイキングならお金も手間もかけずに借りることができます。
1セパレートスノーボード
セパレートスノーボードは、簡単に言えば通常のスノーボードを分割(セパレート)した物です。「両足が1枚の板に固定されている」ということがスノボの個性であり、おもしろさでもあるのですが、それが「難しそう」という印象を与えることもあります。実際、スキーやスケートのように両足が自由に動かせる物の方が、より簡単そうに見える方も多いのではないでしょうか。
この「両足をバラバラに動かせない」という問題を解決し、スキーとも純粋なスノーボードとも違う独自の滑走感を楽しめるように工夫されたのがセパレートスノーボードです。
足と足の間の部分が無いため重量は軽く、左右の足が解き放たれたことで滑り方は自由自在。上達すれば、滑りながら片足を上げるといったこともできるようになります。誕生してからそれほど時間がたっていないため、「誰も思いついていない技をひらめく可能性が高い」という点も魅力と言えるでしょう。
さらに、ゲレンデ内の歩かなければ進めない(または進みにくい)場所やリフトの乗り降りのような場面でも、いちいち外す必要が無いというメリットもあります。
両足の自由度と引き換えに、「左右の足が別々の方向に進んでしまう」というリスクも生まれてしまいますが、そうした問題をうまく乗り越えていくのも新たなことへの挑戦のおもしろさです。使用者がまだ少ない今の時点なら、周囲の人々と比較されることもありませんし、鮮やかに滑れば注目も集まります。スキーやスノボを学んだ後の次の目標として、選びやすいのではないでしょうか。
スノースクート
スノースクートは、自転車とスノーボードを合体させたような姿をしています。前半分はほぼ自転車そのままで、前輪部分にはスノーボード風の板があります。後ろ側はざっくり省略され、ハンドル部分から後方に延びる数本の支柱の先に板が付いています。
このハンドルをつかみ、立った状態で後部の板に乗って滑走するわけです。滑っている姿は、ゲレンデを自転車で駆け抜けているかのようにも見えます。
同じように雪上を疾走するスノーモービルにはエンジンとキャタピラーがありますが、スノースクートは非常にシンプルで、ソリと同じように雪の上を滑り降りるだけです。
なお、スクートとはスクーターのことで、英語ではキックボードのような物もこの単語に含まれます。雪上スクーターではなく「雪上キックボード」と表現すると、見た目や扱い方がイメージしやすいかもしれません。
セパレートスノーボードは、どちらかと言うとスキーやスノボの経験者向けですが、スノースクートはスキーやスノボほど難しくはありません。個人の運動能力によって多少の差は出るものの、基本的にはスキー・スノボよりも短時間で滑れるようになります。そのため、「スキー・スノボデビューのためにスキー場に来たものの、思ったほどうまく滑れなかった」といった場合の乗り換え先としても優秀です。
その形や習得の簡単さから子ども向けのように見えることもありますが、上級者の滑りは華麗で力強く、スキーやスノボに勝るとも劣りません。雪を切り裂くように弧を描き、時にジャンプを決めるスノースクートは、あなたにゲレンデの新たな可能性を見せてくれるでしょう。
※本記事内の情報は、すべて2021年10月時点のものです。
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好きな物をいくつでも試せるなんて、夢みたい! 気になってるのを全部使ってみたくなっちゃうわ!
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そうやって候補がいくつもある時は何度も交換しながら滑れるし、特に無い時も『必要があれば、いつでも交換できる』って安心していられるのがブランドバイキングのいい所だね。
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そのうちブランドバイキングを使うことがあったら、変わった物も借りてみたいな。スノースクートは1回やってみたかったし、セパレートスノーボードっていうのも、なんかおもしろそう!
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うん、どっちもすごく楽しいよ。追加料金はいらないし、『ちょっと借りる』っていうこともできるから、ぜひ挑戦してみてね!
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