名古屋から近い日帰りで行けるスキー場 14選

大阪駅から名古屋駅までの直線距離は約135km。名古屋から東京までは、さらにその倍(約265km)の距離がありますが、それでも大阪から出発する場合と比べれば、スキー場へのアクセスは格段に良くなります。
名古屋の北にある大日ヶ岳や鷲ヶ岳のスキー場は、まさに「すぐそば」というイメージですし、北東の御嶽山や駒ヶ岳のスキー場へも行きやすいです。
宿泊を予定しているなら、白馬エリアのスキー場なども視野に入ってきますが、今回は日帰りでも気軽に利用できる範囲のスキー場を厳選してご紹介します。
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名古屋の場合、近くのスキー場のほとんどが半径100kmぐらいの円の上に乗るんだ。今回はそれを中心にして、その先の所もいくつか混ぜて選んでみたよ。
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いいな~。東京から100km圏内なんて、ほとんど無いよね?
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うん、もうちょっと円を広げないといけないね。
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近くで滑りたい時にいろいろ選べるのって、うらやましいかも♪
名古屋の西側(滋賀方面)のスキー場
グランスノー奥伊吹 関ケ原インターから約30分
「グランスノー奥伊吹」は、名古屋(一宮インター)から名神道で約50分という、とてもアクセスしやすい場所にあります。インターからはすこし離れていますが、広い敷地に多くのコース(全12本)を持つ本格的なスキー場です。同じような距離に、1~4コース程度の小規模なスキー場はいくつもありますが、この規模の所はありません。名古屋からは西側になるものの、この一帯は降雪量が多いため、雪不足の年も安心です。雪の降った直後を狙って行けば、サラリとしたパウダースノーも楽しめます。
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箱館山スキー場 木之本インターから約40分
冬の琵琶湖を見ながら滑れる「箱館山スキー場」は、横長の一枚バーンに、緩やかで短いコースがいくつも並ぶ構造になっています。やや長いコースも3本、ここから外に向かって延びていますが、中心的な存在はやはりこのバーンです。コースの短さは繰り返し練習をする際に便利ですし、見通しの良さも安心感を高めてくれます。琵琶湖の西側を走っていると、この箱館山スキー場をはじめ、国境高原スノーパーク(初級者向け)や、びわ湖バレイ(中~上級者向け)といった、個性の強いスキー場が次々と現れます。目的に応じて、うまく使い分けてみてはいかがでしょう。
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名古屋の北西側(福井方面)のスキー場
ヨゴコーゲンリゾート☆ヤップ 木之本インターから約25分
名神道で西に向かってから北陸道で北上すると、「ヨゴコーゲンリゾート☆ヤップ」のある滋賀と福井の県境に着きます。所在地は滋賀ですが、実質的にはほぼ福井のため、雪の量は滋賀の一般的なスキー場より有利です。おなじみの人工降雪機も存在せず、天然雪だけでまかなわれています。このスキー場はベース前のパークを大きくアピールしているためか、ゲレンデにはボーダーの姿が目立ちます。一方、約3km先の今庄365スキー場は、2016年までスノボが制限されていた「元・スキー天国」とも言える対照的な存在です。この方面でのスキー場選びの際は、こちらも考えに入れてみると良いかもしれません。
スキージャム勝山 勝山インターから約15分
余呉高原の北東、福井・石川・岐阜の3県が接する辺りにある「スキージャム勝山」は、敷地が広く、標高差も十分にある(710m)スキー場です。場内は上部に中級コースが集中し、下部は大部分が初級コースという2エリア構成。上部には380mと短いものの、難易度の高いエクストリームコース(最大斜度37度)もあります。3,000mの林道コースや1,670mのバラエティーコースなど、滑りやすいロングコースがいくつもあるという点も人気で、上部から一気に滑り降りた場合の距離は最長で5,800mにもなります。敷地内には温泉施設の他に、ゲレンデが見えるガラス張りの温水プールもあり、スキーと一緒に水遊びも楽しめます。
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名古屋の北側(岐阜方面)のスキー場
めいほうスキー場 郡上八幡インターから約30分
名古屋から東海北陸道で大日ヶ岳・鷲ヶ岳方面に向かう場合、最も早く高速を降りられるスキー場は、明宝地区の「めいほうスキー場」となります。星や動物の名前など、コース名にこだわりのあるスキー場は多いですが、このスキー場では800mの中級コースは「β800」、1,100mの初級コースは「α1100」と、「レベル(α・β・γ)+長さ」をそのままコース名にしています。全14コースの中で目を引くのは「α5000」、つまり初級者向け・5,000mの超ロングコースです。このα5000の途中には、地形を活かした「CHIKEI PARK」が6ヶ所用意されていて、普通に滑る以外の楽しみ方もできます。
鷲ヶ岳スキー場 高鷲インターから約3分
人気のスキー場が集中している大日ヶ岳・鷲ヶ岳周辺。このエリアの入り口にあるのが、「鷲ヶ岳スキー場」です。名古屋からの所要時間は約2時間で、高速を降りればすぐにたどり着けるというアクセスの良さや、大量のアイテムをそろえた巨大なパークなど、魅力はたっぷり。人工造雪装置の力により、オープンの早さはこのエリアではトップクラスで、クローズの時期も遅いため、秋の終わりから春先まで滑れます。コースは13本もありますが、隣接しているホワイトピアたかすとの共通リフト券を購入すれば、滑れるコースの数は26本に倍増します。
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ホワイトピアたかす ひるがの高原スマートインター(ETC専用)から約8分
真っ白い雪が輝くユートピア「ホワイトピアたかす」は、上部のさまざまな地点からスタートするコースが中腹で合流し、一本の道となってセンターハウスに向かう構造のスキー場です。これはちょうど木の枝と幹のような形で、幹の部分は初級者向けの幅広のロングコース(1,300m)、枝の部分は500m前後の中~上級コースが多めになっています。全13本のコースは山頂から2,600mのロングクルーズができる初級コース「パノラマウェイ」から、各レベルのモーグルコースまで、バラエティ豊か。共通券で「ワシトピア」として滑るのが本来の姿ではありますが、こちらだけでも十分楽しめます。
ウイングヒルズ白鳥リゾート 白鳥インターから約30分
鷲ヶ岳から東海北陸道を挟んだ反対側(北側)の大日ヶ岳には、三つの人気スキー場が並んでいます。トップバッターとなるのは、この「ウイングヒルズ白鳥リゾート」。山の中腹から始まる「アトリウム・ゲレンデ」は、最大幅100mの緩やかなゲレンデです。その途中には専用リフト付きの120mのハーフパイプもあり、さまざまな楽しみ方ができます。上級コースは3本ありますが、いずれも短く、初~中級者がのんびりと滑れる斜面が多めです。ゲレンデサイドには、個室露天風呂も備えた温泉施設「満天の湯」も建っています。身体を温め、館内の休憩所で軽く食事をすれば、元気いっぱいで帰宅できます。
ダイナランド 高鷲インターから約10分
全20コースで構成された、西日本では屈指の規模を持つ「ダイナランド」。広大な場内の3割ほどのエリアがナイター&サンライズ営業用に確保されていて、土日祝日は5時から滑れます。ナイターは毎日23時まで行われていますから、平日(8時から)でも、長時間滑れます。早朝に来て早めに帰る、あるいはゆっくり家を出て遅くまで滑る、といった具合に、好きなタイミングでスキーやスノボをたっぷりと楽しめるのは、とても便利です。時間に余裕がある時は、共通リフト券が販売されている隣の高鷲スノーパークに足を運べば、さらに楽しく遊べます。
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高鷲スノーパーク 高鷲インターから約10分
「高鷲スノーパーク」の面積は単独で100haあり、山頂でつながっている隣のダイナランドを含めれば180haにもなります。これは長野の白馬八方尾根スキー場や、新潟の苗場スキー場に迫る数字です。広大なスキー場には、コースの数とバラエティで勝負するタイプと、数を控えめにして大きなコースを作るタイプがありますが、このスキー場の場合は後者で、4,000m前後の3本に2,300mや3,100mが組み合わされた、全12本の構成となっています。もちろん、ビシッと締まった300~400mの難コースもいくつも存在し、スリルたっぷりの滑走も楽しめます。充実したパークにはプロも納得の巨大なハーフパイプが設置されていて、挑戦者を待ち受けています。
飛騨ほおのき平スキー場 高山インターから約45分
大日ヶ岳・鷲ヶ岳エリアを抜けた先の飛騨にも、スキーシーズンに訪れてみたい場所はあります。その一つが、この「飛騨ほおのき平スキー場」です。豪雪地帯に指定されている飛騨だけに、スキーシーズンの本番には雪がどっさりと降り積もります。最上部1,550m・最下部1,230mという高さも手伝い、新雪はサラサラのパウダースノーです。コースは全15本で、最も数の多い中級者向けのコースと、3本ある上級コースは、そのほとんどが400~600mですが、各レベルに1,000~1,200mのコースも1本ずつ用意されています。上級コースの最大斜度は38度や42度と刺激的で、上級者も飽きさせません。
名古屋の北東側(長野方面)のスキー場
御嶽スキー場(旧:おんたけ2240) 中津川インターから約105分
「御嶽スキー場」は名古屋の北東にそびえる御嶽山の南側に造られたスキー場です。スキー場の名前にもなっている標高2,240mの雪質は素晴らしく、これだけでも繰り返し訪れたくなるほどです。8本用意されているコースは、最上部から最下部に向かう「中級→中級」「上級→中級」「すべて初級(4コース分)」という3ルートにまとめられていて、ジグザグに進む初級ルートを選んだ場合は7,000mという長距離を滑れます。最寄りインターからの距離は遠く、2時間近く(場合によってはそれ以上)山道を走る必要がありますが、その苦労に見合った満足感が得られるはずです。
駒ヶ根高原スキー場 駒ヶ根インターから約3分
インターから、わずか3分というアクセスの良さが魅力の「駒ヶ根高原スキー場」。直線距離で考えると御嶽山のスキー場よりも遠いのですが、全体の所要時間は約2時間ですから、だいたい1時間ほど早く着けます。このスキー場は、センターハウスを起点にしてV字型に2本の直線コース(初級・中級)があり、リフトもそれぞれのスタート地点に向かう2基だけ、という初めての方でも安心の構造になっています。中央道をさらに北に進めば白馬エリアに到達しますが、時間もかなりかかってしまいます。そこまでの手間をかけずに、長野の雪を体験したい時は、このエリアのスキー場が便利です。
中央道伊那スキーリゾート 駒ヶ根インターから約15分
「イナリ」(「イナ」「リゾート」)の愛称で親しまれている「中央道伊那スキーリゾート」。駒ヶ根高原スキー場の9kmほど先にあり、こちらも直線コース2本、リフト2基という同じような造りになっています。ただし、こちらは1枚のバーンに二つのコース(初級・中級)が並んでいて、小規模なパークが存在するという違いもあります。また、初級コースはより緩やかで、200mほど長くなっています。比較の際は、見通しの良さ(家族や友人の探しやすさ)と、初級・中級コースが独立していることのメリット(初級者も上級者も、お互いに気をつかわずにすむ)のどちらを求めるかが鍵となるでしょう。
※本記事内の情報は、すべて2017年12月時点のものです。
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片道1~3時間ぐらいだと、この辺がおすすめかな。これで我慢できなければ、白馬エリアとか新潟のスキー場に行くこともできるけど、日帰りで片道4~5時間っていうのは一般的じゃないよね?
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確かに、かなりがんばらないとダメね。その場合はマイカーより、バスツアーの方がいいかも。
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ねぇベル、名前だけ出てきたスキー場のことも、ちょっと気になってるんだけど……。
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数が多すぎて今回はちゃんと紹介できなかったんだけど、どこもいい所だよ。こんなにたくさんのスキー場が近くにある名古屋って、本当に恵まれてるよね。今シーズンはぜひ、身近なスキー場に遊びに行ってほしいな!

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