今年もスキー旅行を笑顔で楽しもう!旅行者ができる新型コロナウイルス対策まとめ
今年も安心してスキー・スノボができるように、各地域のスキー場や宿泊施設では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のためのさまざまな工夫が行われています。そこに私たち旅行をする側の対策が加われば、感染が広がるペースはさらに遅くなるはずです。
大規模な改修工事やスタッフの再配置などが必要になる施設側の対策と違い、私たち旅行者側の対策は、ちょっとした「心がけ」レベルのものばかりです。しかし、その効果は決して小さくはありません。
今回は、スキー旅行中に新型コロナウイルスに感染しないために、そして感染を広げないために覚えておきたいポイントを、旅行の場面ごとにご紹介します。
-
今年のスキー旅行は、私たちのコロナ対策も大事よね!
-
そうだね。スキー場や宿の人たちも全力でがんばってくれてるけど、僕たちが無防備すぎたら、効果が薄くなっちゃうからね。
-
……?あれっ、なんで二人ともこっち見てるの!?手洗いとか消毒とか、ちゃんとやるよ?大丈夫だから、絶対!
-
うぅ~ん……。ちょっとだけ心配だから、僕たちにできそうな対策を軽くまとめてみようか。
出発前~出発時
・健康保険証と体温計を忘れずに。
・体調に問題が無いことを確認する。
・旅行の前は感染リスクが上がる行動を避ける。
普段なら、スキー旅行の荷物に入れる医療関係の物は、健康保険証と飲み慣れている薬ぐらいで良いのですが、今シーズンは体調の変化にすぐ気づけるよう、体温計も持っていきましょう。
そして、出発の前に体温を測り、発熱が無いこと(と、セキなどそれ以外の症状が無いこと)も確認してください。大きな不安がある場合は、旅行の中止も考えなくてはいけません。
それはとても残念なことですから、前日までは感染リスクが上がったり、体調を崩しかねない行動はなるべく避けましょう。旅行の準備のための買い物も、事前にメモを作っておけばスムーズに進みます。
マイカーでの移動中
・車内を清潔に保つ。
・こまめな換気を心がける。
・途中の休憩地点でも、マスクや手洗い・消毒をしっかりと。
マイカーやレンタカーでスキー場へ行く場合、狭い車内にウイルスを持ち込まないよう、乗車前に手洗い・消毒を行いましょう。手がよく触れる場所、つまり各ドアの取っ手や運転席のシフトレバー、ハンドルなども消毒しておくと良いでしょう。
寒い時期ですが、移動中は換気をこまめに行ってください。1ヶ所だけサッと開けて閉じるのではなく、空気の流れと入れ替わりを意識しましょう。長距離運転の場合は途中で休憩を挟むことになりますが、そうしたサービスエリアなどでも、マスク・手洗い・消毒や、他の方との距離に注意して行動してください。
ツアーバス・新幹線での移動中
・ツアーバスの集合場所では間隔を空け、会話も控えめに。
・乗り換えのバス・電車の車内にも注意。
スキー・スノボバスツアーに参加する場合は、他の参加者も来ている集合場所へ行くことになります。ここでは十分なスペースを確保し、会話もなるべく控えましょう。楽しいスキー旅行ということでテンションが上がってしまうと想いますが、ここはガマンです。
集合場所や新幹線が発車する駅まで、あるいはスキー場最寄り駅からの移動のために利用するバスや電車の中も同様です。これは普段の生活と特に変わりはありません。
ゲレンデ到着~滑走中
・リフト乗り場やチケット売り場などの行列では、十分な間隔を空ける。
・ゴンドラやリフトではマスクとグローブを着用する。
広々としたゲレンデでも、ゴンドラやリフトに乗る時や、リフト券を買う時などは他の来場者に接近することになります。ソーシャルディスタンスを意識し、焦らず落ち着いて行動しましょう。
また、通常のリフトでは防寒の役割もあるフェイスマスクやグローブを外すことはあまり無いと思われますが、ゴンドラではマスクやグローブを外したくなることがあるかもしれません。ウイルスに触れたり(あるいは付着させたり)、飛沫を飛ばすことを避けるため、マスクとグローブは付けたままにしておきましょう。
ゲレンデでの食事中
・向かい合わせは避ける。隣との間隔にも注意。
・マスクを外す時間はできるだけ短くする。
・混雑する時間を避けたり、テイクアウトを利用するのも有効。
スキーやスノボで身体を動かせば、自然とお腹が減ります。その時、簡単な携帯食やお菓子だけで栄養補給をすませる、というのはなかなか厳しいものがあります。
そこで食事ができる場所へ行くわけですが、ここでの行動や注意点は普段みなさんが街でしていることと同じです。「できるだけ向かい合わない」「間隔を空ける」「食べ終わったらすぐにマスクを付ける」といった、いつもの方法を守っていれば問題ありません。
(※店側も、アクリル板などで対策を行っています)
店内があまりにも混雑している場合は、すこし時間を遅らせたり、テイクアウトメニューを選択することも考えてみてください。
宿での食事中
・基本的にはゲレンデと同じ。
・可能なら、部屋食を選ぶのもアリ。
宿での食事も、ゲレンデと同じです。食事会場に席が用意されている場合は、宿が間隔に注意しているはずですが、ビュッフェ形式やレストランなどへ行く場合は、私たちも気をつける必要があります。
部屋に食事を用意してもらえる宿では、それを選ぶことで感染リスクを減らせます。旅行ならではの賑やかさは感じられなくなりますが、家族や仲間と落ち着いて食事をするのも悪くはありません。
露天風呂や大浴場での入浴時
・お湯による感染リスクは低いため、入浴そのものを避ける必要は無い。
・全員がマスクを外しているため、他の入浴客との会話や接近は最小限に。
浴室付きの部屋に泊まっていたとしても、露天風呂や大浴場が自慢の宿なら、そちらにも入ってみたくなるのではないでしょうか。
掛け流しの温泉でも、循環型の温泉や水道水でも、新型コロナウイルスが活動可能な状態で長時間同じ場所にとどまることはありません。そのため、大勢が利用する露天風呂や大浴場で入浴しても、それだけで大きく感染リスクが増えることは無いとされています。
一方、温度と湿度が高い場所だからといって、リスクが大きく減るということもありません。大きな違いは「お湯がある」ということだけで、それ以外は他の「誰かが大勢いる・いた」場所と変わりません。
ですから、注意したいのは、「(外すタイミングがバラバラな食事中と違い、)全員がマスクを外し続けている」ということです。無関係な物に触ることは避け、他に入浴している方がいる場合は必要以上の接近・会話を避けるようにしましょう。特に、比較的狭い空間に人が密集しやすい脱衣所では、慎重に行動してください。
帰宅時
・できるだけ早く手や顔を洗う。
・着替え・シャワーも早めに。
無事に帰宅すると、安心感からついゴロゴロしたくなってしまうかもしれません。ですが、自宅に到着するまでに身体や服にウイルスが付着した可能性もあります。素早く手や顔を洗い、できればシャワーで髪と身体も綺麗にして、清潔な服に着替えてしまいましょう。
全体を通して気をつけたいこと
最後は、旅行のどの場面でも言えることのまとめです。
1.体調に異常がある時は自分で判断しない
スキー旅行中の体調の変化は、「慣れない土地に来たことによる不安」「出発前日や宿での睡眠不足」「ゲレンデの寒さによる身体の冷え」「運動による身体への負担」といったものが原因の場合もあります。
しかし、現在の状況でそれを簡単に決めつけてしまうのは危険です。体調がおかしいと感じた時は、受診を考えてください。
2.マスクの着用と手洗い・うがい・消毒
これはスキー旅行に限ったことではありません。そのため、詳しく説明する必要は無いでしょう。
スキー場でも宿でも、消毒セットが用意されているなら面倒がらずに消毒を行い、マスクも(毎日一緒に生活していて、感染していないことを確認済みの)家族以外といる時は忘れずに着用する、という基本を守っていれば大丈夫です。
3.旅行中の出来事をこまめに記録する
「どこを訪れた」「何を食べた」「誰と出会った」という、旅行中のさまざまな行動や出来事を記録することは、とても重要です。
旅の中での出来事は、どれも普段の出来事より印象的で記憶に残りやすいものですが、それでも思い出せなくなってしまうことはあります。ですから、時間が経過しても確実に調べられるように、きちんと形にして残しておく必要があるわけです。
とはいえ、別に難しく考える必要はありません。スマホで動画や写真を撮ったり、そのコメントを書くだけでも、大きな手がかりを残すことができます。SNSや画像付きメモアプリ、音声メモアプリ、あるいは愛用の手帳など、普段から使い慣れているものがあるなら、大きな負担にはならないでしょう。ただ、その回数をすこし増やすだけです。
-
あ~、体温計は荷物に入れてなかったかも。これ、ちゃんと全部できるかなぁ?
-
完璧にできなくたって大丈夫だよ。あんまり気にしすぎて旅行が楽しめなくても困るし、できる範囲でやってくれればいいさ!
-
私も隣でサポートするから、安心して♪
-
ありがとう!……でも、今回はそれじゃダメだよね。自分でも、できるだけがんばってみるよ!
この記事が気に⼊ったら
いいね!しよう
スキー市場情報局の最新記事を
毎⽇お届けします
お役立ちについての関連記事
-
お役立ち
2024-02-22
初心者の強い味方!スキー・スノボスクールの疑問にお答えします!
スキー・スノボ旅行のメンバーが全員未経験者だったとしても、心配することはありません。なぜなら、スキー...もっと見る
-
お役立ち
2024-01-20
日帰りスキーの疑問を解決!Q&A形式でお答えします!
スキーやスノボを始めようとした時、誰もが悩まされるのは「スキー場へ行く方法」「必要な持ち物」「場内で...もっと見る