何歳から?どこがおすすめ?スキーデビューの情報をまとめてみました!
かわいいお子様のスキー・スノボデビューは、できるだけ素晴らしいものにしてあげたいと思うのが親心です。そのためには、さまざまなことに注意する必要があります。
まず、無理なくスキー・スノボを始められるタイミングを見極めなければいけません。安全に滑るための準備も万全にすべきですし、デビューの舞台となるスキー場も、大人だけのスキー・スノボ旅行とはまた違った目線で選ぶことになります。
今回は、そうしたお子様のスキー・スノボデビューに関する情報を、ひと目で確認できるようにまとめてみました。
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ねえ、ベルくん!親戚の小学生の男の子が『そろそろスキーやりたい』って言ってるんだけど、これって大丈夫?
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うん、まるちゃんみたいに元気な小学生なら、平気だと思うよ。
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素敵な思い出ができるといいわね。そういう小さい子のスキーデビューって、どんなことに気をつけたらいいのかしら?
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僕なら、スキー場選びに時間をかけるかな。それ以外にも大事なことはあるから、おすすめのスキー場と一緒に教えてあげるよ!
デビューを考え始めるのはどの時点から?
・判断の基準は、
「雪の上でしっかり立てる・歩ける」こと。
・スキーのおおまかな目安は
5歳前後。
スノボはそれより
1~2歳上。
・目安年齢にこだわりすぎず、
実際の足腰の成長具合を重視すべき。
座って滑るソリと違い、スキーもスノボも立つ必要があります。そのため、お子様の足元が安定してくる頃までは、焦らずに待った方が良いでしょう。子どもの成長は早いもので、すぐにその機会は訪れます。
具体的な年齢ですが、スキー場でのレッスンの年齢制限や、各社のスキーウェア・ブーツのラインナップを見る限り、スキースクールや各メーカーは5歳前後をボーダーラインと考えているようです。これはスキーの場合で、スノボは+1~2歳となっています。
ただ、発育には大きな個人差がありますし、「5歳になったばかり」と「6歳の手前」もまるで違います。あまりこの数字にとらわれすぎず、「雪の上でも歩ける」「雪を(必要以上に)怖がらない」といったお子様の様子をよく見た上で、最終的な判断をすることをおすすめします。
脚力が付くまでの期間もスキー場へ行こう!
・雪遊びやソリを通して、
スキー場は楽しい遊び場
というイメージを与えられる。
・
上手なスキーヤー・ボーダーの姿に刺激を受ける可能性も。
・
雪の積もった場所での動きを確認できる。
まだ雪上での足取りに危うさを感じる間は、スキー場へ行く必要は無いのでしょうか?
そんなことはありません。スキーやスノボができなくても、雪遊びという形で雪と触れ合うことはできますし、ある程度大きければソリに乗ることもできます。
突然見知らぬ環境に行けば、大人でも戸惑うものです。小さなお子様に「寒い!滑る!怖い!」というマイナスイメージを与えないためにも、スキー・スノボデビューの前からスキー場へ通うことをおすすめします。
ゲレンデで鮮やかに滑る人々の姿を見ていれば、「マネしてみたい」「自分にもできそう」という気持ちも生まれてくることでしょう。それはスキーやスノボを学ぶ上で、プラスになるはずです。
また、雪があまり降らない地域にお住まいの場合は、(スキー・スノボデビューの時期を判断するために)雪の上でお子様が立つ・歩く要素を観察できる、とても良い機会にもなります。
デビューはスキーから?スノボから?
・難易度やケガのしやすさは
スノボの方がやや上。
・通常はスキーが無難だが、
スノボから始めることも不可能ではない。
・人数で見れば、
スキーから始める子どもが多い。
一般的には、身体の向きと進行方向が異なり、両足が一枚の板に固定されてしまうスノボは、スキーより習得がやや難しいと言われています。さらに、先にスキーを学んでからスノボに挑戦する場合は、「違いに慣れるのが大変」という問題も加わります。
どちらもまったく経験が無いお子様は、スキーとスノボの違和感に悩まされることはありません。「スノボの方が難しい」というのも一般論ですから、生まれつきのカンや素質で、むしろ簡単に感じることもあるでしょう。そのため、スキーよりもスノボに強く興味を持っているようであれば、スノボから始めるという考え方もアリです。
ただし、練習中の転びやすさや、転んだ際のケガのしやすさといった点でも、スノボの方がスキーよりすこし不利ということによく注意してください。
実際の傾向としては、やはりスキーから始めさせるという方が多いようです。各地のスキー場でも、スキースクールの受け入れ可能年齢は、スノボスクールよりやや下に設定されています。
多くのお子様にとっては、まずスキーで「滑る」ということに慣れ、それからスノボにステップアップする、という方法が受け入れやすいのではないでしょうか。
スキーデビュー・スノボデビューの注意点は?
・ヘルメットやプロテクターなど、
安全に滑るための装備をする。
・
周囲の人・物に十分な注意を払う。
・
無理せず、休憩をこまめに挟む。
スキーを選んでもスノボを選んでも、最初から上手に滑ることはできません。誰もが転びながら上達します。小さなお子様が転ぶ姿はハラハラするものですが、転ぶこと自体は避けられません。ですから、転んだ時のダメージを減らすような備えをすることに力を入れましょう。
具体的には、ヘルメットやプロテクターといった装備です。装着が不完全では効果が激減してしまいますから、しっかりと装着できているか、必ず定期的に確認してください。
自分自身が原因のケガに十分対策できたなら、次は他の原因を考えましょう。滑るだけで精一杯の子ども達には、周囲の危険にまで注意を向ける余裕はありません。背後から来る相手や前方の障害物など、滑走中のさまざまな不安要素を、まだ狭い視界しか持てないお子様の代わりにチェックしましょう。
最後は休憩についてです。「上達する」という目的を持ってゲレンデですごす時間はとても楽しく、いくらでも練習を続けられそうな気がしてきます。それは大人も子どもも変わりません。ですが、たとえ気持ちが元気であり続けても、時間と共に身体は必ず疲れ、動きも悪くなっていきます。
大人がきちんと時間を管理し、適切に休憩を入れることで、練習の効率は上がり、ケガのリスクも減るでしょう。
スクールは利用すべき?
・家族は子どもの能力や性格を考えて教えられるが、
指導能力に限界がある。
・
指導の経験や実力は、プロであるスクールの講師の方が上。
・少なくとも、
基礎的なことについてはスクールがおすすめ。
スキー・スノボの基礎をスクールで教えてもらうか、それとも自ら教えるか、というのは難しい問題です。
家族が教える最大のメリットは、「毎日接していて、よく知っている」ということでしょう。忍耐力や集中力、そして性格や運動能力の傾向(=あれは得意だが、これは苦手)など、多くの情報がきめ細かい指導を可能にします。
ただ、それが「これは無理なのでは?」「これぐらいはできるだろう」という憶測や期待を生んでしまうのも事実です。また、指導の際に優しさと厳しさのバランスを保つことも難しいかもしれません。
そして、「名選手が名監督・名コーチになるとは限らない」と言われるように、「自分ができる」と「他人に上手に教えられる」を、常にイコールでつなぐことはできません。
それに対して、スクールの講師は教えることのプロです。素人のように「あれを教え忘れていた」というミスをする心配もありませんし、多くの子ども達を指導してきたという実績・経験もあります。
家族と違い、子ども達との距離感に悩むこともありませんから、適度に厳しい指導が望めるでしょう。さらに、同じレベルの子ども達と共に学ぶことで、やる気が長続きするという効果も期待できます。
そのため、最初はスクールで基礎を学ばせ、相性を見て「本格的なレッスンへ移行する」か「スクールに頼らない形に切り替える」かを判断する、という方法をおすすめします。
子ども用のスキー板やスノーボードは借りられる?
・
スキー板・スノーボード・ウェアは子ども用もレンタル可能。
・ゴーグル・グローブ・帽子は基本的にレンタルできないが、
現地で購入可能。
レンタルショップでは、大人用だけでなく、子ども用のスキー板やスノーボード、ウェアなども借りることができます。スキー板の場合はブーツやストック、スノーボードの場合はブーツとのセットも用意されています。
身体に直接触れるゴーグル・グローブ・帽子は、多くの場合レンタルできませんが、これも現地で販売されています。お子様との旅行では、何かと荷物が増えてしまうものです。レンタルを活用して、かさばる大きな荷物を無くし、移動をより快適にしましょう。
準備したい物は?
・動く被写体に強い
ビデオカメラ。
・使い捨てカイロなどの
防寒グッズ。
・アメ・チョコなど携帯しやすい
一口サイズのお菓子。
着替えなど一般的な旅行の持ち物以外で、まず考えてみたいのはビデオカメラです。スマホで写真も動画も撮れる時代ですが、激しく動く対象の撮影やズーム能力といった部分では、やはり撮影に特化したビデオカメラの方が一枚上手。ブレの少ない映像が期待できます。
「がんばるお子様の姿を映像として残せる」ということも重要ですが、レッスンの撮影が許可されているスクールなら、ちょっとしたクセや失敗の原因もわかるかもしれません。
「できれば用意したい」ビデオカメラに対し、必須レベルなのは使い捨てカイロをはじめとした防寒用のアイテムです。
遮蔽物の無いゲレンデでは、冷たい風に身をさらすことになります。大人ならある程度我慢することも、体調の変化を仲間に伝えることもできますが、幼い子ども達にそれを求めるのは無理です。真冬の寒さから身を守れるように、しっかりと準備していきましょう。
そして、寒さは徐々に体力も奪います。手軽に食べられる個包装のアメやチョコレートなどを持っていれば、栄養をこまめに補給することができます。
スキー場選びのポイントとおすすめスキー場
スキー場の規模と複雑さ
家族全員がビギナーまたは未経験という場合は、いきなり大規模で複雑な構造のスキー場を選ぶのは避けた方が良いかもしれません。迷ってしまう可能性もありますし、目的地がわかっていても、必要のない大回りをしてしまうといったトラブルも考えられます。
小規模なスキー場なら構造が極端に複雑ということはありませんし、中規模のスキー場でもわかりやすい造りのものはあります。こうしたスキー場を選べば、お子様の貴重な練習時間が無駄な移動に奪われることを防げます。
カムイみさかスキー場
初級者向け300m級2本と、やや傾斜のきつい500m級3本のコースを持つ、コンパクトなスキー場です。基礎を学んだばかりの状態で長い距離を滑るのは大変ですが、この距離なら練習のために繰り返し滑るのも楽です。1本のリフトの左右に初級コースが配置されているため、移動の手間もありません。
富士見パノラマリゾート
ベース部分に3方向からコースが集まる構造で、左と中央が初級者向けエリアとなっています。このように、無関係な(中~上級者向けの)エリアと初級者エリアが綺麗に分かれた構造のスキー場なら、場内の移動で悩まずにすみます。「舞子スノーリゾート」のように、大規模スキー場の中にも初級者向けのエリアが分かれているものがあります。
キッズパークの充実しているスキー場
まだスキーデビューができない、あるいは丸一日練習し続けることが(体力や集中力の問題で)難しいお子様にとって、貴重な遊び場となるのが場内のキッズパークです。
単純に雪に触れたり、ソリで滑ったりといったことだけでも楽しいのですが、それ以外の選択肢もあれば、遊び方はさらに広がります。また、スノーエスカレーターが設置されていれば、滑り降りた後、上に戻るのも簡単です。
ハンターマウンテン塩原
シンプルなタイプやハンドルとブレーキの付いたタイプなど、さまざまなソリで楽しく遊べます。ソリ用のゲレンデも、チュービング用のゲレンデも、それぞれ専用となっているため、とても安心です。ソリ専用ゲレンデには、スノーエスカレーターも用意されています。自転車風のスノーストライダーの専用エリアもありますし、疲れた時にはファミリーハウスですぐに休憩できます。
ふじてんスノーリゾート
こちらのスキー場のキッズパークには、ソリ専用ゲレンデの他に「ちびっこスキー・スノボゲレンデ」があります。動く歩道で簡単に上部に戻れるこのゲレンデは、通常のコースよりはるかに安全な練習場所として大いに役立つでしょう。その他、広大なキッズパークをもつ「黒姫高原スノーパーク」など、キッズパークが自慢のスキー場はまだまだあります。
初級者でも滑れるコースが多いスキー場
大きなスキー場には、たくさんのコースがあります。しかし、その中身、つまり初級者向けコースや上級者向けコースの数が、常に均等とは限りません。「初級者向けが半分以上」というスキー場もあれば、「大部分が中~上級者向け」というスキー場もあります。そのため、スキー場選びの際は「コース総数」ではなく「初級コースの数」が重要になります。
運動が得意なお子様が、ある程度成長してからスキーやスノボに挑戦すると、たちまち基本をマスターしてしまう可能性もあります。そのような場合は、そうした滑りやすい初級コースが豊富にあるスキー場が役に立ちます。
たんばらスキーパーク
ゲレンデの下部にあり、最も傾斜が緩い「ファミリーコース」は750m・平均斜度5度ですが、このコースには最上部から始まる2,550m・平均斜度7度の「ウッディコース」が合流します。そのため、とても緩やかな長距離コースとして、一気に滑ることができます。全8本のコースの中で、この2本を含む6本が平均斜度10度以下という、初級者に優しいスキー場です。
軽井沢プリンスホテルスキー場
全10本中、5本が初級コースで、最上部から最下部まで中~上級コースを混ぜずに滑り降りることができます。380~600mの初級コースの次は800mと1,000mの中級コースへ、という形でステップアップもしやすいですし、新幹線を利用した場合のアクセスの良さ(※軽井沢駅から徒歩で約10分、無料バスやタクシーで1~2分)も魅力です。
今回は東京から比較的近い小~中規模のスキー場の中からおすすめを選んでいますが、緩やかなコースや幅広のコースを多数持つ大規模スキー場を探す場合は、「赤倉温泉スキー場」や「栂池(つがいけ)高原スキー場」といった、やや遠くのスキー場に目を向けてみても良いでしょう。
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誰でも滑れそうなコースの数か~。最近は全然気にしてなかったなぁ。
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スキーやスノボが上達してくると、そうなっちゃうよね。『うまく滑れる人が考えるおすすめスキー場』と『初心者や未経験者にすすめたいスキー場』は違うことも多いから、お気に入りのスキー場を教えるなら、ちょっと確かめた方がいいかもね!
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普通のテーマパークに出かける時と違って、寒さ対策も大事よね。かなり長い間、寒い場所にいるわけだし。
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寒さに気を取られて失敗することもあるから、それは本当に気をつけたいね。まあ、しっかり対策をすればほとんどのトラブルは防げるから、小さな子ども達にも、どんどん挑戦してみてほしいな!
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