疲れを軽減し筋肉疲労のリカバリーにも!こだわって選びたいスノボのアンダーウエア
スノーボード用のインナーウエアには、単なる下着以上の機能が求められています。
保温性はもちろんですが、衣服内環境としての通気性や速乾性(発汗性)は大切なポイント。
また近年のアイテムは、インナーとして隠れているだけなく「見せてもオッケー」なデザインが増え、ファッション性まで含めた選ぶ楽しみも! そんなスノーボード用インナーウエアのあれこれを解説していきます。
インナー(アンダー)ウエアに求められる機能とは?
スノーボードは気温の低い雪山で行うスポーツ。だから「アンダーウエアはしっかり厚着して…」というのは間違い!
正解は「動きやすい薄手のアンダーウエア」なんです。
レイヤリングの項目でも解説したように、下着、つまりファーストレイヤーの役割は、汗を素早く吸収して外へ逃すことです。もし必要以上の厚着をしていたら、吸収した汗が乾かずに、かえって体が冷えてしまいます。
スノーボードやスキー用のアンダーウエアは、吸湿性と速乾性を追求して作られています。そして驚くほど薄く、体にフィットして動きやすいものになっています。
カジュアルアンダーの中にも吸湿速乾をうたっているものがありますが、想定される使用シーンがまったく異なるため、それらはあまりおすすめできません。特にビギナーのうちは運動量が多くなり、それだけ汗をかくので、アンダーウエアはできるだけ専用のものを選ぶのがベストといえるでしょう
最近耳にする着圧系アンダーって何だろう?
近年、さまざまなブランドから「着圧系アンダー(コンプレッションウエア)」がリリースされ、スポーツ用アンダーウエアとしては代表的な存在となりました。
着圧とは「衣類を着用したときに、その部位にかかる圧力」をいいます。たとえば、脚部などに圧力をかけることで血行を促進し、むくみ防止や疲労からのリカバリーを促すことができます。わかりやすい例として、病院で手術を受けるときにタイトなストッキングを履かされますが、これも着圧によってむくみを防止しようというものです。
スポーツ用としての着圧系アンダーウエアには次のような効果が挙げられるでしょう。
◎運動機能を向上させる
◎筋肉の無駄な動きやブレを抑え、パフォーマンスをアップさせる
◎筋肉や関節への負担を緩和する
◎血行をよくし、むくみを防止する
◎怪我の発生リスクを軽減する
スポーツをすると体に負荷がかかり、筋肉はダメージを受けます。このときにあらかじめ圧力をかけておくことで、受けるダメージを少なく抑えるわけです。また着圧系アンダーウエアを着ると、心拍数の上昇がある程度抑えられるとされ、これによって疲労度も軽減されるといわれます。
着圧系アンダーウエアでは体に圧力をかけるため、非常に伸縮性に富んだ生地が使われ、かなりタイトにフィットします。この着心地こそが、着圧系アンダーのポイントといえるでしょう。最初は違和感があるかもしれませんが、慣れるにしたがって、キュッと締め付けられる感覚が安心感に変わってくるはずです。
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ゴールドウインのC3fitでは、段階着圧というコンセプトが採用されています。たとえばタイツであれば足首から太ももにかけて足への圧力を変えて、部位に応じて最適な着圧になっています。着圧によって筋肉のブレを抑えて運動効率を高めてくれるのです。実際に着用していただくとわかりますが、筋肉の無駄なぶれが抑えられるので、運動に余裕が生まれます。
(株式会社ゴールドウイン スノーボードブランドグループご担当者様)
進化した着脱系アンダーウエアは疲れを軽減し筋肉疲労をリカバリー
スポーツ用に開発された着圧系アンダーウエアは、筋肉の損傷に対して回復(リカバリー)効果があることが研究によって確認されています。さ
参考:https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-15K12660/
この研究では、着圧系アンダーウエアを着用した人と、通常のウエアの人、双方に30分間のランニングをしてもらい、その後の回復度合いを調べています。その結果、次のようなことが確認されました。
◎コンプレッションウエア着用では筋肉損傷の度合いが抑えられていた。
◎コンプレッションウエア着用では、回復に一定効果が認められた。
◎ただし、これらは運動による筋肉の損傷がある程度大きいときに限られる。
着圧系アンダーウエアの機能は、今後のスポーツ用アンダーウエアの進化の方向性を示すものではないでしょうか
快適にスキースノーボードを楽しむために まとめ
インナーウェアの着心地については好みや個人差がありますので、自分に合う服装を探してみましょう。快適にスキースノーボードを楽しむために機能性に優れたインナー選びをおすすめします。
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